安部総理シンガポールのカジノを視察
安部総理大臣は日本時間の2014年5月30日夕方に記者団に対し、シンガポール視察の際の感想を述べました。
その場で、総理は「初めて視察したが、私のイメージはだいぶ変わった。世界からの観光客を1000万人から2000万人に倍増していく目標を、2020年の東京オリンピック・パラリンピックまでに達成したいと思うが、こうした施設は日本の成長戦略の目玉になる」と述べ、更に続けて「カジノを導入するかどうかではなく、日本の魅力をよりパワーアップするために何をするべきか、世界から人を呼ぶための競争力を上げるためにどうするべきかという観点から検討を進めてもらいたい」と日本の観光産業の促進、観光客増大へ強い意欲を見せました。
シンガポールカジノの躍進
今回、安部首相が視察先に選んだシンガポールのカジノは近年、大きな躍進を遂げています。シンガポールでも、カジノ建設前は国内の治安の悪化等、不安の声は上がっていましたが、国民の入場の際には、一定の条件を設けることで、可能な限り国内の治安の悪化を防ぐことに成功しています。昨年のシンガポールのカジノ収入は前年比3.8%増の約6133億円(60億米ドル)と世界でも有数の収益を上げ、経済的に大成功を収めています。
カジノを日本の新たな観光産業の要に
安部首相はシンガポールのような経済効果を見越して、視察の感想を述べたと思われますが、「日本の魅力をよりパワーアップするために何をするべきか、世界から人を呼ぶための競争力を上げるためにどうするべきか」という言葉からも、日本にある既存の観光産業との相乗効果による新しい観光産業の確立こそが、カジノ解禁の真の狙いであることが伺えます。日本でもカジノ解禁に対して賛否両論ありますが、健全なカジノの運営を行えば、国益になることをシンガポールが示してくれました。これからのカジノ法案の動向に注目です。
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