カジノ法案審議入りは見送り、民主が条件提示
カジノ運営を合法化するための統合型リゾート施設を推進する法案(IR推進法案)の審議入りは、週内は見送られ、最短で6月18日に行われる見通しになりました。当初、週内にも審議入りする予定でしたが、慎重な議論を求める民主党が複数の条件を出したことなどが背景にあるようです。
集団的自衛権を優先か?
当サイトで幾度も、話題として取り上げているカジノ法案の審議入りですが、今週は残念ながら見送りとなりました。背景には「集団的自衛権」の協議の時期が重なったことが考えられ、カジノ法案の審議よりも、集団的自衛権の解釈拡大を優先したい考えの自民党が、野党に対して歩み寄った形となりました。
来週審議入りの可能性は
来週の協議で審議入りが可決される可能性はどの位あるのでしょうか?6月12日開催した理事懇談会で民主党は、同法案の審議に際し、官房長官や国家公安委員長のほか主要閣僚の出席を求めるなど、複数の条件を提示しました。カジノ推進派の議員はこれを持ち帰り、6月17日開催の理事懇談会で審議入りの可否を決定します。
近藤洋介衆院議員(民主)は「やはりきちんとした議論が必要。そういう議論をきちんと国民に明らかにして賛否を決めなければいけない」と述べており、来週の協議を前に審議入りを可決するための課題や条件が、慎重派の立場から提示されました。これらをクリアできれば、審議入りの可能性は極めて高そうです。
今国会の会期は6月22日までのため、審議入りに残された時間はさらに限られており、来週、内閣委員会で法案の審議が始まれば、法案は次期国会での継続審議になる可能性が高まります。来週がカジノ法案成立に向けたターニングポイントになるのか、協議の動向に注目です。
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