アトランティックシティーのカジノ、相次ぐ廃業
アトランティックシティーはアメリカ合衆国ニュージャージー州アトランティック郡に位置する観光都市です。1976年にギャンブルを合法化したことで、米国内のカジノ市場ではラスベガスに次いで2番目に大きな存在となりました。
しかし近年ではアトランティックシティーの観光を支えていたカジノの廃業が相次いでおり、今年は既に3軒ものカジノが廃業に追い込まれています。一体今、アトランティックシティーのカジノに何が起きているのでしょうか?
相次ぐカジノの廃業、その理由
1976年にギャンブルが合法化したことで、アトランティックシティーは近隣の大都市から沢山の観光客を獲得しました。規模こそは小さいものの、東海岸のラスベガスと例えられるほど、ギャンブルの世界で確かな地位を確立しました。
しかし1980年代後半に他の州でのギャンブル合法化が進み、アトランティックシティーに集中していたギャンブル目的の観光客は様々な地域に分散することとなりました。数字で見るとその変化がさらにわかりやすくなります。アトランティックシティーの賭博収入は2006年は52億ドルであったのに対し、2013年は28億6000万ドルと半分近くに減っています。アトランティックシティーのカジノの相次ぐ廃業には、このような米国内のギャンブル合法化の流れがあったんですね。
アトランティックシティーのカジノの現在
ニュージャージー州でのギャンブルは現在アトランティックシティー限定で合法とされています。このアトランティックシティーの独占状態を廃止するために、ニュージャージー州ではアトランティックシティー以外の地域にもギャンブルが出来るようにしよう、という動きも始まっています。
以前はラスベガスに次いで全米カジノ市場2位だったアトランティックシティーですが、現在は隣接するペンシルベニア州に追い抜かれています。ニュージャージー州内でギャンブル合法化が進めば州内のカジノの規模も大きくなり、アトランティックシティーのカジノの再建もあるのでしょうか。
カテゴリ:ニュース