ハウスエッジ(控除率)について
商業的なギャンブルには必ず「ハウスエッジ」というものが存在します。
賭けの主催者である胴元は利益を捻出する上でゲームの勝者に対して確率上、本来受け取るべき賞金から決まった割合を差し引いて賞金を支払っています。その差し引かれた金額や割合のことを「ハウスエッジ」または「控除率」と呼びます。
日本のギャンブルのハウスエッジ
ギャンブルの内容やゲームの種類によってハウスエッジは違います。一般的な日本の公営ギャンブルである競馬や宝くじとカジノの代表的なゲームのハウスエッジの比較を下記に記しておきましたのでご覧下さい。
・ルーレット(ダブルゼロ)5.26%
・ルーレット(シングルゼロ)2.70%
・ブラックジャック(6デッキ)約0.3~1%
・バカラ(プレイヤー)1.24%
・バカラ(バンカー)1.06%
・バカラ(タイ)14.44%
・競馬(JRA)18~26.2%
・宝くじ52.34%
ちなみにハウスエッジはパーセンテージが低いほど、お客に対する還元率が高いということになります。
ブラックジャックのハウスエッジを1%と仮定して、例を挙げてみましょう。
あるカジノがブラックジャックを使用して100ドルの利益を上げようとする場合、1人のお客さんが常に100ドルをベットして、100回の遊戯が必要となります。
これは勿論、ルール上も確率的にも毎回1ドルの利益をカジノ側が得ているわけではありません。理論上「100回の遊戯が終了した時に100ドルの利益が上がっている可能性が高い」という意味合いで、理論上の控除率の確率になるまで双方勝ち負けを繰り返しているということになります。
カジノのゲームには、状況を見て途中で賭け金を追加するというルールが多数存在します(ブラックジャックにもあります)。こういった機能をフルに活用すれば、利益が浮いている状態が発生しやすいのです。そして、ハウスエッジのパーセンテージが低いギャンブルほど、理論上、「浮いた」状態が頻繁に訪れやすいと言えるのではないでしょうか?こういった事情もカジノ人気の一因だと思います。
ハウスエッジと上手に付き合う
上記のように、宝くじが一番還元率が低く、次いで競馬となっております。そして、ご覧ようにカジノのゲームが一番還元率が高いです。
カジノのゲームは統合すると1~5%程のハウスエッジに収まるものが多数となっています。この事からも、カジノというギャンブル産業がいかに還元率の高い優良産業かという事をお分かり頂けると思います。
加えて、優良カジノには「コンプ」や「ボーナス」等のキャンペーンを行うことによって限りなく、お客様に対して還元率を高めるように努めています。特にオンラインカジノは通常のカジノとは違い飲食や宿泊の割引の代わりに、「ボーナス」を充実させている運営サイトも少なくありません。
こういった還元率の高さがオンラインカジノが有識のプレイヤーから支持を受けている要因の一つになっているのです。勿論、優良な運営サイト選びが勝ちへの近道であるということも同時に忘れてはいけません。
※ルーレットはアメリカ式の5数字賭けのみ7.89%のハウスエッジとなります。
※ブラックジャックのハウスエッジはベーシック・ストラテジーと呼ばれる最善手を行った場合で、最善手を取らずにゲームを進めた場合はハウスエッジは一方的に高まります。また、値が固定値でないのは、ハウスルールによって選択できる最善手に違いが出るためです。
※宝くじのハウスエッジは2008年度の「年末ジャンボ宝くじ」1ユニット(1000万枚)あたりのデータになります。
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