カジノ推進法案、成立不透明に
国内にカジノを含む統合型リゾート(IR)の運営を解禁するため提出されていたカジノ推進法案の審議入りが不透明となってきました。安倍内閣のもと「日本の成長戦略の目玉」として提案され、カジノ誘致に積極的な地域も出てきていたなか、なぜここにきて成立不透明と言われるようになったのでしょうか。
後回しされる審議
不透明と言われ始めた理由として、カジノ推進法案の審議が何度も後回しにされているということがあります。
カジノ議連では今年の4月に審議入りする予定でしたが、通常国会では政府提出法案などの審議が優先されたため、臨時国会への継続審議となりました。カジノ推進法案は通常国会での審議入りはしていたため臨時国会での審議は優先されると思われていました。
しかし人口減対策関連法案、女性活躍推進法案、土砂災害防止法改正案などの法案が提出されたため、カジノ推進法案の審議はまたも先延ばしとなるようです。臨時国会は今月30日で終了なので今臨時国会での審議再開は難しいとされ、来年2015年の通常国会へとまたも継続審議となる見通しです。
しかし政府は2015年の通常国会で安全保障に関する法案を提出する予定で、また15年4月には統一地方選挙が予定されていることから、カジノ推進法案の審議が再開されるのは早くて5月くらいになるのではないかと言われています。
法案成立はいつになる?
幾つもの重要な法案により審議再開が後回しとされてきたカジノ推進法案ですが、この調子でいけば法案の成立はいつになるのでしょうか?
日本弁護士連合会がカジノ推進法案に反対する集会を開くなど、法案に反対する声も多くなってきているようです。またギャンブル依存症や治安の悪化などの問題も心配されています。
2020年の東京オリンピック・パラリンピックの開催には間に合わせたいところですが、関連法案の制定や工事着工の時間も考慮すると、2015年の臨時国会で成立したとしても間に合わないと言われています。カジノファンとしては国内カジノの解禁が待ち遠しいばかりですが、どうやら法案成立は気長に待つことになりそうですね。
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