カジノ構想「大阪市長」VS「兵庫県知事」が激化
大阪カジノ構想をめぐり橋下大阪市長と井戸兵庫県知事のバトルが激化しています。
大阪が推進している大阪カジノ構想。9月には候補地である大阪湾の人工島「夢洲」への鉄道延伸計画も発表され、ますます準備が進んでいます。大阪府は安倍内閣が提案したカジノ推進法案にのっとり、大阪の更なる発展を求めてこの大阪カジノ構想を進めています。
それに対して大阪府と隣り合う兵庫県の井戸兵庫県知事は、大阪カジノ構想や橋下大阪市長の派手なパフォーマンスに懸念を示しています。
井戸兵庫県知事は大阪にカジノができた場合、兵庫県に悪い影響が及ぶとし「依存症が兵庫県内にも出てくる。行政的な取り締まりが必要になり、裏社会の活動も予想される」と発言。するとすかさず橋下大阪市長は「カジノだけを排除したって兵庫県のパチンコはどうするのかという話になってくる。少子高齢化時代を迎えて、きちんとお金を稼げるような大都市にするためには必要だ」と反論。松井大阪府知事も「兵庫県にパチンコ屋はどれくらいあるのか。パチンコでも多くの人が依存症に苦しんでいる。ばくち的なものを一切やらないのなら、兵庫県ではパチンコはできないと規制すればいい」と発言。ますます論争が激化しています。
もしかして感情論?
カジノ推進法案については推進派と反対派で異なる主張がされており、そのどちらも間違いではないということから、法案の審議は慎重に行われる必要があります。同様に橋下大阪市長と井戸兵庫県知事のどちらの主張も長所・短所があり、論争が激化するのは避けられません。
しかしこの両者の争いはもともと平成20年頃の「関西3空港問題」から続いています。お互いに政策に対する反論というよりも、個人に対する批判というような発言もしているため、現在の大阪カジノ構想の論争もある意味私念を含んでいるのではないかと感じる人もいるのではないでしょうか。
カジノ構想の実現のため、ぜひとも両者には冷静な論議をして欲しいところです。
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